三叉神経痛(顔面神経痛)とは
三叉神経痛(顔面神経痛)の症状
顔の左右片側に起こる強い痛み
数秒から数十秒の痛み(数分以上続く場合は三叉神経痛以外の原因が疑われます)
痛みが起こりやすい場所
頬・あご
痛みを起こすきっかけ
歯磨きやストローでのみのものを飲むなど、特定の動きや表情によって痛みが起こることもあります。また、特定の場所を圧迫すると痛みを起こすこともあります。
三叉神経痛(顔面神経痛)の原因
特発性三叉神経痛野場合は脳に原因があると考えられています。症候性三叉神経痛は、血管などが三叉神経を圧迫して痛みを生じます。脳神経外科領域の手術で改善できるケースもありますが、効果が得られないケースもあります。
帯状疱疹後三叉神経痛は、三叉神経に帯状疱疹が生じて、水疱が消えた後も強い痛みが数ヶ月から数年続きます。帯状疱疹の痛みが現れた時点ですぐに神経ブロック治療を受けることで、帯状疱疹後三叉神経痛を防ぐことができます。
診断と検査
問診で症状についてじっくりうかがいます。帯状疱疹が疑われる場合には、血液検査でウイルス抗体の有無を調べます。
治療
ペインクリニックでは、痛みを起こしている三叉神経の周囲に麻酔薬を直接注入するブロック注射の治療が可能です。痛みや炎症の抑制効果が高く、痛みを繰り返し感じて過敏になった神経を落ち着かせて痛みの連鎖を抑制する効果も期待できます。神経が繰り返しダメージを受けると破壊されてしまう可能性がありますので、痛みはできるだけ早く解消してダメージを蓄積させないことが重要です。顔の痛みがありましたら、お気軽にご相談ください。