腰椎椎間板ヘルニアとは
原因
症状
椎間板の状態や位置によって、症状の内容や現れる場所が変わってきます。第4腰椎と第5腰椎の間の椎間板に起こることが多い傾向がありますが、この場合独特な症状が現れやすくなっています。
主な症状
- 腰、おしり、太腿、膝下、すねなどの痛みやしびれ
- 特定の足指に力を入れにくい
- 足首の動きが悪い
など
第4腰椎と第5腰椎の間に起こった場合、痛みやしびれを起こりやすい場所は、おしり、大腿横、膝下、すねの外側です。また、下肢の脱力、排尿・排便障害などを生じる場合もあります。
診断・検査
症状についてお話をしっかりうかがいます。膝を伸ばしたまま足を上に挙げる下肢伸展挙上試験などにより、足の感覚などを確認します。X線検査を行って診断します。なお、痛みやしびれなどが起こらない場合には、椎間板の変形があっても治療をする必要はありません。
治療
ペインクリニックの治療では、神経ブロックが可能です。複数の神経ブロックから、症状や状態に合わせた手法を選択して行います。痛みを起こしている原因となっている場所に直接薬剤を届けることができるため、痛みや炎症を効果的に解消できます。また、痛みを起こしている神経は興奮して過敏になってしまうため、痛みを増幅させる悪循環を起こしやすいのですが、神経ブロックによって神経の興奮が落ち着くため、痛みを繰り返す循環を遮断する効果も期待できます。
なお、当院の院長は整形外科と連携したペインクリニック治療経験が長く、運動療法などの重要性をしっかり理解しています。そのため、痛みが解消してきたら適切な運動療法をご指導しています。これによって筋肉を効果的に鍛えて正しい姿勢を楽に取れるようにして、再発を防げるようにしています。腰や下肢の痛みやしびれといった症状がありましたら、ご相談ください。